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 ▲指月殿 丈六釈迦如来坐像

修善寺温泉街南側の鹿山は塔の峰と呼ばれ、そのふもとに修禅寺のとび地境内、指月殿があります。

元久元年(1204)権力闘争の末にこの地で非業の最期をとげた、源氏二代将軍頼家の菩提を弔うために、尼将軍と呼ばれた母の北条政子が建立して、宋版一切経を納めた経堂と伝えられています。
伊豆最古の木造建築といわれるその堂内には、
右手に蓮の花をかざし、左手を膝の上で掌を上に向けて置き、捻華微笑の古事に基づく禅宗式丈六釈迦如来坐像が祀られています。

修禅寺に伝わるの古い絵地図には「大佛釈迦堂」の東に「頼家公御廟處」、西にはさらに大きな経堂らしき多層塔が描かれています。
現存の指月殿はその絵地図とは形態が違うため、いつの時代かに経堂と釈迦堂が一体化したのではないかと考えられています。

 穏やかな面相のこの木像は、鎌倉時代初期の作とされ、昭和54年2月15日付で静岡県彫刻文化財に指定されました。
そして同57年から2年がかりで解体修復が施されました。

高さ203センチ、膝割169センチ、スギを主体にマツなどを材料にした寄木造りで、一般には50~60個であるはずの木片が、大小2000個にも及ぶ異例のものでした。

 堂の扁額は模作で、修禅寺に保管される実物は、正安元年(1299)来朝し、執権北条貞時により修禅寺へ幽閉された宋の名僧一山一寧の筆跡とされています。

 

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